カラス
突然ですが、「カラス」と聞いてあなたは
どんなイメージを持ちますか?
実はさっきウォーキングの途中で、道路の脇に
カラスが一羽横たわっているのに気づきました。
車にぶつかったのか分かりませんが、既に
息絶えていたようでした。
普段カラスを近距離で見ることがないのですが、
この時はそばまで行くことができました。
カラスって大きくて幾重にもわたる羽に
包まれていて、くちばしも大きく尖っていて、
実に攻撃力が強そうな生き物だなって
あらためて思いました。
しかしもはや肉体としての命が尽きている姿に、
涙がこみあげてきました。
「カラス」というと、普段私はあまりいい
イメージを持っていませんでした。
可愛いという見た目でもない(と私は感じる)
し、ゴミをあさって道路を汚くしたり、
一度300円以上もした出来立てカレーパンを
公園で食べようとした矢先に、さぁーっと
華麗(カレーパンだけに)に持っていかれた
経験もあり
また、ダウンジャケットのフードの羽を
つつかれ、むしられて、おそらくは巣作りの
ための準備、に使われたこともあります( ;∀;)
「イヤな奴ら」
というレッテルがありましたね。
ええありましたとも(~_~メ)
朝早くからのカァカァにも悩まされますし、
人間にとっては迷惑な側面ばかりがみえて
くるようでした。
その私が、一羽のカラスの息絶え横たわる
姿に涙とは..。
そしてこの矛盾こそが、二元性に生きる
私たち人間の本質なのではないかと思いました。
好きなのに条件次第で嫌い
嫌いなのに条件次第で好き
そこを越えた大きな目が愛なのでしょう。
私たちは誰しもが愛もエゴも併せ持つ
多面的な存在。
みな弱くも強くもあり
醜くそして美しいです。
矛盾も葛藤も分離も、闇や恐れも
受け入れ、慈しむ。
それを教えてくれた一羽のカラスに、
光あらんことを。